LED投光器を採用する際の留意点

「LED投光器を現場に設置したけど思ったほど明るくない。」という声をよく聞きます。何故でしょう?

 LED照明の大きなメリットの一つは消費電力が小さいことです。また長寿命化のメリットもあります。その一方従来型の水銀灯に関しては、現在は水銀含有量が基準以下なら製造可能なものもありますが、環境面を考えれば今後はほとんどがLED化へとシフトしていくでしょう。

 ここで明るさについて考えていきましょう。
 下図は、「従来の水銀灯の発光」及び「LEDの発光」を示したものです。

 水銀灯の照明は全方向に光が出てるのに対して、LEDは面で発光します。
   体育館施設では、天井が高く中間位置に照明機器を配置した場合は、特にその上面は散光しにくく周囲はとても暗くなってしまいます。特に球技種目の場合、競技に支障をきたす可能性もでてきます。特にLEDの場合は、これが顕著です。

 明るさの尺度として照度(LX)がありますが、その時に気を付けてほしいのは床面照度ではなく空間照度も考慮する必要があるということです。

 特に建設現場における地下空間での仮設照明は柱・山留め等の死角が多いため、計画する際は設置する位置及び機器の仕様(光束、光の制御角度)を十分に検討する必要があります。よりよい作業空間を確保するためにご一考ください。

 なお従来型の水銀灯は、当社では、まだ保有しています。「従来型の照明のほうがいい。」という方のために。
 ご用命あればお問い合わせください。


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           水銀灯